★シフォンケーキ★

5歳の娘とシフォンケーキを作りました。

ネットで文字のレシピも動画レシピもある時代、環境は完璧です。娘は混ぜることで作っている楽しさを感じて「美味しくなーれ♪」と混ぜ混ぜ。2歳の妹もわずかにお手伝いをしてくれました。

 

味だけでも本物追求のつもりでベーキングパウダーを使用していないこともあり、完成したシフォンケーキはぺちゃんこで所々歯ごたえもあります。"シフォン=絹"のような繊細さとは遠く離れた新たなお菓子が完成しました。

 

それでも粉や卵がケーキの形になったので本人は大満足で大喜びです。

 

 作っているときからこの失敗をなんとなく予見しながら楽しそうに動かす手を止めることなく見守りました。

 

私は学生のころアルバイトでケーキやプリンを作っていました。中でもシフォンケーキは特に難しく、とんでもなくフワフワでいながらしっとり感も出すために失敗を繰り返しながらお店に出せる程度のものを作れるようになり、ケーキ作りに大切なことはレシピ以上に「生地の扱い方」にあることを学びました。(そのお店もベーキングパウダーは厳禁でした。)

 

娘のケーキ作りを見ながら再発見のごとく思ったこととして

★文字のレシピや動画レシピを見ただけではシフォンケーキは作れない。

★「生地の扱い方」は経験でしか得られない。

 

これは学校の勉強やスポーツに共通している気がしてなりません。

算数や数学をやりたくない生徒はよく「2次方程式なんて実生活で使わないからやる意味が無い」と多少威張りながら大発見の正論のように声に出します。正論ぽく返すならば「1人の人間が生活するために2次方程式は必要ないかもしれないけれど人類にとって大切なものであり初等教育の範囲としてこのくらいは知ってから大人になろう」「目の前のことにしっかり打ち込むことが出来るかどうかが受験や社会で試されるときが来る」etc・・・このように面白くない回答はいくつも浮かびます。

 

ぱっと見では役に立たなそうな「2次方程式」という新しいものを学ぶ課程で得られる新しい脳の回路作成という経験はケーキ作りのようにレシピでは伝わらない「生地の扱い方」という類の経験のようなもので、その学習過程で得る「勉強の仕方」は自分の知らないどこかで役に立つ場面にたくさん出会うことになるのではないでしょうか。

 

つまり、学校の勉強には学歴や知識だけではなく勉強の行間に込められた意味があちこちに隠されていると考えられます。それゆえに勉強をすることで知らず知らずに人間力・生命力のような測れない力が増える経験をしていくことでしょうし、そのことを願って学習に専念してもらえる環境を心掛けます。

休日返上で部活動の指導にあたられている学校の先生方や少年野球等の指導者の方々も同様の目線で子供達に接していると思われます。

 

 ちなみにケーキ作りに共通して大切な「生地の扱い方」は私なりに文字に起こすならば「丁寧さ・素早さ」という相反する要素を一度に注ぎ込むことでより良いケーキが完成すると思っています。力を抜いて優しく気持ちを込めて、それでいてスピードを保つことが重要になります。

なので数回しかケーキ作りの経験がない5歳の娘にはメレンゲを潰さずに生地を完成させるシフォンケーキの壁はまだ高いようです。プロの方からは別意見なのかもしれないでしょうけれど・・・

オーブンで良い具合に爆発中